「ナゴヤファッションコンテスト2016」最終審査結果
世界10ヶ国からの応募を含む4,086点の作品の中から、6月3日の第1次審査会を経て、29作品がファッションショー形式の最終公開審査会に臨みました。
■最終公開審査会開催日
平成28年9月15日(木)
■審査員(敬称略)
中野 裕通(ファッションデザイナー)/審査員長
原 由美子(ファッションディレクター)
岩谷 俊和(ファッションデザイナー)
廣川 玉枝(ファッションデザイナー)
■審査会場
ナディアパーク・デザインセンタービル3階 デザインホール
審査員による事前審査風景/滝会長から表彰を受けるグランプリ受賞者の加藤淳之介さん
受賞した上位3作品/審査員との懇親会の様子
■主催
ナゴヤファッションプロモーション実行委員会
(構成:ナゴヤファッション協会・名古屋市・公益財団法人名古屋産業振興公社)
■特別協賛(五十音順)
株式会社ジェイアール東海髙島屋、株式会社大丸松坂屋百貨店、株式会社名古屋三越、
株式会社丸榮、株式会社名鉄百貨店
■ヘア&メイク協力
MHMAPS・MBA(日本メナード化粧品株式会社)
■演出
辻井 宏昌(atom inc.)
■制作
株式会社ピスタチオ
■後援
中部経済産業局、愛知県、名古屋商工会議所
■審査員からのコメント
中野審査員長総評
ここ数年、このコンテストは、名古屋らしい、ものづくりを大切にする作品が多い印象でしたが、今回、グランプリをとった作品は、それに加えて、ファッション本来の綺麗さを追求した作品だと思います。私は、作る人、着る人、見る人の皆が幸せになる服を作ることが大切だと思っています。これからも、私は採点する側として一生懸命やりますので、作る方たちも頑張ってください。
原審査員講評
ショーで発表されたのは、4,000点以上の中から選ばれた29点です。今年も力のこもった力作が揃っており、すばらしいと思いました。
私は長い間このようなコンクールをみていて、日本での国際コンクールを審査することもあります。いつも感じていたのは、色が全体として綺麗ではなかったり、一つ一つの組み合わせる色の選び方が丁寧でなかったりと、もう少し色を大事に使って欲しいということでした。今回、色を使った作品が多かったのですが、それぞれの素材を活かし、たくさんの色を使っていながら、それが全体として綺麗にまとまっていたので、そのことがとても嬉しく感じました。
また、このようなコンクールの作品には、今回のグランプリやシルバーの作品のように、比較的着やすい、完成度の高い現実度のある作品と、クリエーションを大事にし、素材を苦労して作られた作品と2つのタイプがあると思っています。どちらがいいということではなく、このようなコンクールでは両者がせめぎ合い、審査がとても難しいのですが、今回の受賞作品は、バランスよく、いろいろなタイプの作品が入り、よかったと思います。
岩谷審査員講評
受賞された皆さんおめでとうございます。
グランプリの作品は非常に綺麗だと思います。コンテストという場ですが、インパクトに頼ることのない美しい服だと思います。デザインに無駄がなく、装飾、タックのとり方、全体のバランスも非常に綺麗だと思います。
ゴールドの作品はインパクトがありますが、手の込んだ仕事をしていて、フォルムの詰めも悪くなく、非常によいと思います。
シルバーの作品も非常に綺麗です。一見、すごく普通っぽく見えるのですが、手が込んでいて無駄がない綺麗な作品だと思います。
廣川審査員講評
たくさんの応募の中から受賞された皆さん、おめでとうございます。
今回の皆さんの作品は、テキスタイルから作り込む手の込んだ作品が多く、またカラフルでパワーがある作品が多いと感じました。
その中で賞をとられた方の作品は、全体的に、色やシルエット、素材などのバランスがよく、手が込んでいるため比較的重い作品が多い中で、軽さが見られる作品であったと思います。
ユニークで手の込んだものは面白いとは思いますが、素材を作りこむため、どうしても見た目の重さや重量感が気になりました。そのあたりをもう少し改善できれば、もっと高い点につながる作品も多いと感じました。これからの皆さんの活躍に期待しています。
■グランプリ(副賞100万円)
加藤淳之介 【RELIEF】
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■ゴールド賞(副賞30万円)
北村元統 【あーした天気になーれ☀】 東京モード学園 |
■シルバー賞(副賞10万円)
山本恵里子 【MOUNTAINS】
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■奨励賞(6名・順不同)(副賞5万円)
■入選(20名・順不同)(副賞3万円)