「ナゴヤファッションコンテスト2019」最終審査結果
世界7ヶ国からの応募を含む5,075点の作品の中から、6月5日の第1次審査会を経て、32作品がファッションショー形式の最終公開審査会に臨みました。
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最終公開審査会開催日
令和元年9月12日(木)
■審査員(敬称略)
中野 裕通(ファッションデザイナー)/審査員長
原 由美子(ファッションディレクター)
岩谷 俊和(ファッションデザイナー)
廣川 玉枝(ファッションデザイナー)
■審査会場
ナディアパーク・デザインセンタービル3階 デザインホール
審査員による事前審査風景/滝会長から表彰を受けるグランプリ受賞者の杉山侑己菜さん
受賞した10作品/審査員との懇親会の様子
■主催
ナゴヤファッションプロモーション実行委員会
(構成:ナゴヤファッション協会・名古屋市・公益財団法人名古屋産業振興公社)
■特別協賛(五十音順)
株式会社ジェイアール東海髙島屋、株式会社大丸松坂屋百貨店、
株式会社名古屋三越、株式会社名鉄百貨店
■ヘア&メイク協力
MHMAPS・MBA(日本メナード化粧品株式会社)
■演出
辻井 宏昌(atom inc.)
■制作
株式会社ピスタチオ
■後援
中部経済産業局、愛知県、名古屋商工会議所
■審査員からのコメント
中野審査員長総評
入賞された方、おめでとうございます。入選された方、お疲れ様でした。
一つ一つの作品については、この後の懇親会でお話させてもらおうと思います。このコンテストは、毎回第1次審査でデザイン画を見せてもらっています。提案のされ方も毎回進歩が見られ、本当に楽しみなコンテストです。当日、事前に作品を見る時間を頂いています。モデルが着用していない状態できれいだなと思った作品が、本審査のときに高評価を受けない場合もあります。何故だろうと思いますが、このようなモデルが着て最終審査を行うコンテストで、着てみて初めてその魅力が2倍にも3倍にもなることがあると思うのです。若い人たちの発想力、暴走力というか瞬発力は本当にかけがえのないものと思っています。若いからこそできること、若い人にしかできないこともどんどん試してみてください。私にはできなくとも、試したことを評価することはできると思います。よろしくお願いします。
原審査員講評
受賞された方、おめでとうございます。
入賞されなかった方も今回すごくレベルが高くて、第1次審査で5000点以上のデザイン画を見たときはびっくりしましたが、ここに選ばせていただいた作品を見たら、さすがに5000点の中から残った32点ということで、すごく力があるものが揃っています。先ほどショーの前に現物も見させていただきましたが、自分なりの素材づくりに取組んだ凝ったものが多くて、かかった時間と労力を考えてしまうと客観的に見られなくなるので、厳しい目で見ようとしましたが、いざこの舞台で人が着ると「うわ、こうなるか」という感じで、色彩もそれぞれの感性や好みを素材に生かしていて、とても悩みました。
少し不満だったのは、本当に力ある素材を選び出し、バランスもよく綺麗にひとつのフォルムとして纏め上げている作品が多い中、一つの洋服としてのまとまり、調和、ハーモニーといったものが薄らいでしまって、個別のパーツや布地などがばらばらと見えすぎてしまっている作品があったことが残念でした。岩谷さんと廣川さんもおっしゃったように、上位3賞の作品はそういうことを絞り込んで、自分なりに一つの世界に纏め上げて、しかも人が着た時に綺麗な動きが出ていると思います。素材に凝るのはとてもいいことだけれど、もう少しマイナスする部分も考えていかないと、せっかくの作品がもったいないかなと思います。
岩谷審査員講評
受賞された皆さん、おめでとうございます。
グランプリとゴールド賞の2作品は、デザインは全然違いますが、着ることによって布が動いて作品が完成するというような、非常にレベルの高いデザイン、テクニックを見せてくれたと思います。非常にきれいだなと思います。
シルバー賞の中井さんの作品は、すごくでかくて、これだけ素材をいっぱい使い、色もいろいろ入っていて、テクニックも山盛り。なのにこんなにバランス良く造形的にフィニッシュさせていて、造形に対するセンスがなかなかだなと思いました。おめでとうございます。
廣川審査員講評
受賞された皆さん、おめでとうございます。制作された皆さんもお疲れ様でした。
今回皆さん完成度がすごく高く、縫製も丁寧にされていて、よくこんな風に難しい素材で複雑な形を現実に仕上げたなというものが多く、非常に感心しました。同時に、審査が難しくて本当に接戦で、上位3賞以外の、奨励賞やそこに残らなかった人もすごくよかったものが多かったということを胸に留めておいていただけたらなと思います。
賞に入った作品たちはとても軽やかで、着ていて布が動いて変化が生じるという美しさがあって、服本来の持つ力が発揮できていると思います。また、複雑なテクニックを組み合わせていますが、全体的に調和されている世界観を持っていて、デザイナーの信念というか、モノに対する強い思いが形に表れ結果に出たんだなと思います。おめでとうございます。
■グランプリ(副賞100万円)
杉山 侑己菜 【Light Reflection】 名古屋モード学園 |
■ゴールド賞(副賞30万円)
太田 楓 【Colour】 名古屋モード学園 |
■シルバー賞(副賞10万円)
中井 美彩 【GARA】 名古屋学芸大学 |
■奨励賞(7名・順不同)(副賞5万円)
■入選(22名・順不同)(副賞3万円)
廣田 実優 【21st Century Rococo】 名古屋モード学園 |
川部 竜雅 【DARK NEON CITY】 文化服装学院 |
三輪 妃菜 【ステンドグラス】 中部ファッション専門学校 |
細野 有紀 【Layer】 名古屋モード学園 |
伊藤 唯 【New Native American】 名古屋ファッション |
折野 史佳 【OFFICE TRIBE】 大阪モード学園 |
脇谷 佳月 【Recruit】 大阪モード学園 |
王 婧 【会社の女】 東京モード学園 |
梅原 理央磨 【No Title.】 大阪モード学園 |
斉藤 きくの 【純情可憐】 国際トータルファッション |
尾花 礎良 【ないものねだり】 金沢文化服装学院 |
西森 愛美 【"とも"に】 名古屋モード学園 |
尾関 恵実 【癒し ~動物からのお届けもの~】/キッズ 明美文化服装専門学校 |
宮本 絵里香 【incubate】 大阪モード学園 |
中西 智香 【QR】 東京モード学園 |
瀬戸川 裕太 【TOMORROW GIVES TOMORROW】/レディス ESMOD JAPON 京都校 |
河上 麻里奈 【人間染色 -Human Stain-】/レディス 名古屋モード学園 |
可児 真嗣 【Assemble】 名古屋モード学園 |
Kao Hsiao-Ting 【Traffic Markings】 Fu Jen Catholic University |
本村 光輝 【memento memories】 東京モード学園 |
加納 夕里夜 【smile broadly】 愛知県 |
岩橋 菖 【Paper Flower】 大阪モード学園 |